QFTのDeMystifiedシリーズです。相対論の本がよく書けていたのでこちらも買って読んでみました。これ自体は、場の理論を初めて勉強して雰囲気を知りたい人には良いかもしれませんが、この本だけでは、QFTで基本的に知っておくべきことの全体像を触ることができません。
相互作用もFeymann Diagramがこうして書かれるという形の説明になっているので、こうした記述や表式がでてくることにあくまで「なじむ」ことが目的になると思います。1-Loopとか、繰り込みの話も出てきません。
とはいえ、普通のQFTの標準的な教科書と量子力学の教科書との間には、いくつかギャップがあると思うのでそれを埋めるための一冊としては、それなりに意味があるかと思います。
各章が20頁位で全体でも260頁位の本ですので、電車の中でもさらさらと1章読むことができるような内容になっています。これを読んで分かった気になったら、次にRyderなどの一通り書いてある本を勉強すべきかと。
なかなか道のりは長いです。
アマゾンからの目次を貼付けておきます。
Chapter 1: Particle Physics Special Relativity
Chapter 2: Lagrangian Field Theory
Chapter 3: An Introduction to Group Theory
Chapter 4: Discrete Symmetrics and Quantum Numbers
Chapter 5: The Dirac Equation
Chapter 6: Scalar Fields
Chapter 7 : The Feynman Rules
Chapter 8: Quantum Electrodynamics
Chapter 9: Spontaneous Symmetry Breaking and the Higgs Mechanism
Chapter 10: Electroweak Theory
Chapter 11: Path Integrals
Chapter 12: Supersymmetry
Final Exam
Solutions to Quizzes and Final Exam
References
Index
日本語訳の本が出ていますのでこちらのほうが読みやすいと思います。
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