量子力学を大学2年後期、大学3年時に勉強する際に併用の教科書として使用。初めて量子力学を勉強する際に私の場合特に先入観がなかったので割と書いてあることをそのまま受け入れて「ふんふん」と思いながら浅い理解で進んでいた気がしますが、波動関数などよく考えてみれば気持ち悪い概念だと思いますのでこの辺りで引っかかるとなかなか受け入れがたい分野ではないかと思います。
私の場合、初めてきいて理解できるというよりは、だんだん概念に慣れて馴染んでくるという要素も大きいかと思うので、初め納得できなくてもそのままの気持ちを持ちつつ他の分野(統計力学や固体物理学)などを同時並行的に学びつつ更に進んだトピックスに触れると、不思議と違和感なく受け入れられている自分がいる、といった感じでした。
量子力学1で摂動、スピンまで、2で第2量子化、相対論的量子力学と、初めてさらっと読んで理解するにはよい本だと思います。
私の場合、学部の量子力学1、2、3の授業でこの本を併用しつつ、後段はSchiffで同じ内容を英語で読み直すといった勉強の仕方をしました。大学の授業の構成からしても、この教科書の項目に載っていることが理解できて問題演習をやれば、一応量子力学で学部時代に知っておくべきことをクリアした、と言えるのではないかと思います。
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