解析力学

岩波の物理テキストシリーズの解析力学です。この岩波の物理的ストシリーズは割と好きで学生が終わってからもややコレクター的に集めているのですが、この本は読んだ事がなかったので図書館で借りて読みました。

目次です。

1 座標系
2 運動方程式
3 剛体の運動学
4 ラグランジュの未定乗数法
5 ラグランジアンと運動の定数
6 微小振動
7 変分原理
8 ハミルトン形式
9 正準変換
10 ハミルトン・ヤコビの理論
11 束縛条件をもつハミルトン形式

目次は上記の通りですが、この見た目のコンパクトさと比較すると内容はかなりきちんと書かれており、通勤電車の中で軽く読み流せるだろうと思ったら大いに失敗しました。数学的にも割とちゃんと書かれているので丁寧にす数式を追いかけて読んでいくのは結構大変だと思います。

私は途中で断念し、各節で書いてある事の結論を確認するにとどめてそのプロセスを追うのを辞めてしまいました。後段の10,11あたりは流してしまいました。

量子力学や場の理論を使うときには解析力学でラグランジュ形式、ハミルトン形式を使い、変分原理や正準変換は、量子力学の中を通じて次第に慣れていきました。その観点からすればすでにこの分野で押さえておかなければならない事は知っているのですが、この本自体はその観点ではToo Muchな感じがしました。

岩波の物理テキストシリーズは科目と著者によってレベルの差異があるような気がします。学問レベルとしてどこまでをマスターしなければならないという科目毎の難易度もさることながら、著者のこだわり感というのもあるのかなぁと思います。

このシリーズは見た目以上に難しい本も多いので、このシリーズを読んでも分からない場合には、岩波の物理入門シリーズを読むと良いかもしれません。

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