復刊 固体物理学

私の手元には、復刊前の共立全書169の同じ本があります。大学時代に固体物理学を勉強して、院試の勉強をする際に、復習の意味でこの本を勉強しました。コンパクトに内容が書かれており、結晶格子の話から、フォノン、格子比熱、バンド理論、半導体の話、Fermiガス、磁性体、スピン波、超伝導と場の理論が本格的に導入される前段階で量子力学と統計力学の分野で分かる内容となっています。
学部で理解しておくべき固体物理学の内容としては良いサマリーとなっており、説明もコンパクトなので4年時の固体物理学3の授業の復習にも役立ちました。
先に紹介したKittle のsolid state physicsは、物性での場の理論を使った説明となっており、この本を理解してから勉強すると良いかと思います。後は、それぞれの研究分野の基本的な論文を読んで当該領域の理解を深めていくということになるのではないでしょうか。

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