Structure and Interpretation of Computer Programs (MIT Electrical Engineering and Computer Science)


有名なSICPです。手続き型のプログラミング言語はなじんでいたのですが、いつかLISPをちゃんと勉強してみたいと思い、それでこの本のことを知って読みました。
この本自体は、LISPの方言であるSchemeで説明がなされていますが、LISPの勉強というよりは、コンピュターで、概念をどう抽象化して操作をプログラミングするか、というとても高度なことが勉強できるものです。
取り扱われているテーマが、割と数学的素養がいる内容のモデル化だったりするので少し難しいかもしれませんが、多項式の足し算やかけ算をモデル化したり、デジタル回路のAND,OR回路から加算機やレジスターを構成したり、コンパイラ作ったりと、通常の手続き型言語でやるには想像がつきかねるようないろいろなことを知ることができて視野が広がります。
これ自体が、普通のプログラミングにとって役に立つのか?というのはさておき、非常にシンプルな言語仕様のものを組み合わせて抽象化をすすめることにより、様々なシミュレーションができるというところに感動を覚える内容だと思います。
非常に良い本だと思うので、一度は時間をかけてじっくりと勉強するのが良いのではないかと思います。

<2021年追記>
日本語版が出てますね。しかも本や本のほうが安いという。。

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