微分積分学 (サイエンスライブラリ―数学)

1年生の解析学の授業で使用した教科書です。安い教科書の割に以外とコンパクトに説明、演習問題と入っており、カバー範囲は広いです。
 今、見返してみると他の解析学の教科書と変わらない標準的な項目は入っているのですが、コンパクトに盛り込まれているのと、活字がごちゃごちゃしていて読みにくい、1年生だったので解析学全般に対して厳密な数学の進め方に面食らった、ということがあり、あまり良い思い出がありません。
 他の本と比べるとページ数の割にはいろいろなことを盛り込んでいるので、初学者でちゃんと理解しようと思うには、もう少し丁寧に書いてある他の教科書の方が良いのではないかと思います。また計算、ということであればこれもまた別の教科書を使う方が良いと思いますので、その意味では盛り込み過ぎかなと思います。
 高校の微積分の延長上で計算については、少し練習すればできたのでそれでいいやと割り切って乗り切りましたが、いわゆる数学の厳密な定理証明の進め方をはしょったという負い目が拭いきれず、その後学部や社会人になってからも解析学の本は何冊も買い、読んで贖罪?に努めました。
 イプシロンデルタの論法も何がしたいのか、いったん意味が分かれば決して難しいことをいっている訳ではないのは分かっていましたが、当時はそれを「何のためにこんなことをやるの?」というところが見えず妙にテクニカルに走ったことをするな、という印象の方が強く思えていました。
 物理にもそういう面がありますが、自然現象の説明という目的の裏打ちがあるので事象から大きく遠ざかることはないのですが、数学の場合、一見その目的、趣旨が見えず、かなり遠いところでの議論のような気がして、「で、それでやりたいことは何なの?」と思っていました。この辺り、数学書というのはあまりストレートに答えてくれていないのですが、自分でそれを見つけなさいということなのかもしれませんね。
 その辺のこともあり、社会人になってから数学30講シリーズを読んでました。こちらもまた紹介していきたいと思います。

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