ファインマン物理学〈3〉電磁気学

ファインマン物理学のシリーズの電磁気学です。ファインマン物理学のシリーズは有名なので全巻持っている人もいるかもしれませんが、私の場合は、この電磁気学だけを持っていまして後は、読むタイミングを逸したというか、学部時代に専門課程で一通りオーソドックスな体系で授業を受けて理解してしまったので、その後、力学や量子力学をパラパラ見ることはあっても読破することはありませんでした。
当時、はやっていてファインマンオタのような人もいましたが、私の場合、単に分厚い本を全部読む気がしなかっただけなのかも知れません。
この電磁気学は、はじめに基本的な物理入門コースの長岡先生の本を読んでから読んだ記憶があるのですが、いろいろ物理的なイメージを膨らむような説明が書いてあるので現象とベクトル場のベクトル解析との結びつきを理解するには良かったです。
いったん理解してしまうと説明が冗長な気がしてしまうのがありますが、理論電磁気学のフォームに慣れるとそっちの方が電磁気学の教科書としては体系的な気がします。これも好みの問題ですね。
最後のところに最小作用の原理が出てきて、いわゆる変分法の話が出てきます。この辺りの考え方が、経路積分の考え方につながったのではないかと思います。
ファインマンの本は、後は量子統計力学の分野で経路積分の本をもっていたのですが、これは分かりやすかったのでまたご紹介します。

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