物性の場の理論で使ったもう一つの本です。Abrikosovの本です。Dover版は安いのですが、その中身はずっしりと重い内容となっています。
これも先のフェッター&ワレッカと同様の範囲をカバーして書かれている教科書で、なおかつコンパクトに書かれているので、こちらの方が分かりにくいかもしれません。
ランダウリフシッツの教科書を生んだロシア物理学会だけあり、内容は深いと思います。私の場合は、メインはフェッター&ワレッカ、時々Abrikosovを見て勉強したという感じです。
Green関数の扱いはこの2冊と日本人の著者の本をいくつか読んで理解しました。素粒子理論の場の理論の方は、定式化が違うところもあり、物性専攻の自分にとっては必然性が分かりにくかったこともあり、当時も本は持っていましたが、専門でもなかったためになおざりとなり、社会人になってから勉強し直して理解しました。同じ場の理論ながら適用範囲が違うと、見え方もだいぶ違います。
この辺りに慣れたら後は論文読めばいいかと。
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